次はとっても美しいリスの話です。マレーシアやインドネシアの森林地帯に生息するミケリスというリスをご存知ですか。
学術名には美しいリスという意味があるそうで、確かに白、黒、橙色の美しい毛並みをしています。
とくにお腹周りの橙色の毛並みは美しく、黒や白とのコントラストが鮮やかでとても特徴的です。
ミケリスは主に木の上で生活する動物で滅多に地上に降りてくることはありません。木の上に巣をつくってそこで出産もします。
特徴的なミケリスの毛皮は木の上での保護色にもなります。ミケリスには鳥やキツネなど天敵が多くいますが、保護色によって守られているのです。
ミケリスの体調はおおよそ40㎝~50㎝。ただし、半分は尻尾の長さです。ミケリスの尻尾はとても大きくバランスをとったり、仲間に合図を送るためだと言われています。
ミケリスの寿命は5年~10年ほど。野生では果実や木の実、芽や茎、昆虫などを食します。
ミケリスをペットとして飼育する場合には雑穀や木の実を混ぜたリス用の餌が売られていますのでそちらを与えるといいでしょう。
ペットとして飼っているミケリスは冬眠はしませんが、秋には食欲が旺盛になります。
ミケリスを飼うためには大型のケージが必要になります。リスはどの種類も運動量が多く、ケージの中をちょこまかと動き回ります。
十分に遊ばせてあげないとストレスを溜めてしまうこともあるようです。残念ながらトレイのしつけはできません。
また木の実を砕いて食べるくらいですから噛む力は強いので、子供はもちろん大人も噛まれないように注意しましょう。
ミケリスについて紹介するにあたって外来生物法についても少し触れておきましょう。
外来生物法とは問題を引き起こす外国からの外来生物を制限する法律です。外来種が国内に入ってきたことで国内の生物や植物に被害を及ぼすことがあります。
例えばリスの場合では在来種と交配することで純粋な在来種が絶滅してしまう可能性があります。そのため被害を及ぼすと考えられる外来生物の輸入が制限もしくは禁止されてしまうのです。
ミケリスは外来生物法によって制限されていますので、最近では入手が困難と言われています。現在では入手できるリスの種類も将来的には法律の対象となることは十分考えられます。
ミケリスの輸入が禁止されているので現在ペットとして飼われているミケリスは以前から飼われていたもの、または国内で繁殖したものとなります。
外来種のリスなどの小動物を故意あるいは不注意で逃がしてしまったため自然環境や生態系に影響を及ぼし法律が厳しくなってしまったのだとすれば、ペットを飼っている私たちにも責任があると言わざるを得ませんね。
ミケリスをどうしても飼いたいという人は飼えなくなった人が里親に出すこともありますので情報を集めることでチャンスが巡ってくるかもしれません。
ミケリスは入手しにくいですが、シマリス、アカリス、バナナリスなどはペットショップでも購入しやすいのでまずは身近なところからリスについて知っていくといいかもしれません。
入手しづらいミケリスのおすすめ度は星★★です。