もう10年以上の話になりますが、アジアの市場の一角に珍しい動物を販売している店がありそこで小さなモモンガを見たことがありました。
元々はフクロモモンガはオーストラリア、ニューギニアなどの南半球に生息しています。
しかし、現在ではフクロモモンガなどの有袋類をオーストラリアから輸入することは法律で禁じられています。
そのため日本で入手できるフクロモモンガはニューギニアなどから輸入したものをアジアなど海外で繁殖させたものが多いと考えらます。
フクロモモンガは体調16㎝~20㎝程度で、重さも100g~150gほどしかありません。手のひらにすっぽりつつむことができます。
フクロモモンガはコアラなどと同じ有袋類でメスは生まれたばかりの赤ちゃんを生後半年ほどお腹の袋で育てます。
フクロモモンガは警戒心が強くとてもデリケートです。安心して暮らせる環境を整えてあげないと、ストレスを溜めてしまいます。
でも、小さいころから育てていると飼い主の匂いを覚え、声を認識するようになります。
少し慣れてきたらフクロモモンガをポケットやポシェットに入れて触れ合う時間を長くすると飼い主の匂いを覚え、懐くようになります。
モモンガは滑空するのが特徴ですが、フクロモモンガはあまり滑空はしません。その代わりジャンプ力はありますので突然手の中から飛び出したりしますので要注意です。
あまり高いところからジャンプするとケガをする恐れもありますので、ケージから出して遊ぶときには気を付けましょう。
部屋で放し飼いにすると隙間に入り込んだり、家具の上から落ちることもあるので目を離さないようにすることが大事です。
フクロモモンガは雑食です。最も多く食べるのが果物で、その他にも野菜や卵、チーズなども食べます。しかし、基本的には水分の多い果物が理想的です。
フクロモモンガを飼う上で気になるのはおしっこです。フクロモモンガはイヌと同じで縄張り意識を持ち、マーキングを行う習性があります。
動きながら床や壁におしっこをひっかけることもよくあり、またおしっこは匂いが強いので掃除が大変です。トイレのしつけはほぼ不可能と考えた方がいいでしょう。
フクロモモンガを飼育するためには背の高いケージが必要となります。運動不足にならないためにツリーなど上って遊べる木を入れると喜びます。
床にはおがくずや新聞紙などを敷き、中に入って眠ることのできる箱や布を置いてあげるといいでしょう。理想の温度は20度前後ですので、寒すぎる場合にはヒーターを入れます。
フクロモモンガは夜行性で昼間は寝ていることが多いので、働いている人は夜帰宅してから触れ合う時間を作るようにするといいと思います。
鳴き声や噛み癖など最初は手がかかると感じることもあるかもしれませんが、根気よくしつけることで扱いやすくなります。
夜行性なので夜中にがさごそと動き回ることが予想されますので、気になる人はケージを置く場所を工夫するといいでしょう。
ポケットやポシェットに入れて持ち歩きたいフクロモモンガのおすすめ度は星★★★です。